音が重なり出会えた二人の田舎町に流れる春の色北東北の田舎町に暮らす桜庭ナギ。「歌がヘタ」と言われ、好きな歌も人前では歌えなくなり、何もないこの町に息苦しさを感じていた。高校一年の春、周りに誰もいないのを確認し、ナギは歌を口ずさんでいたのだが、それを東京から引っ越してきた佐倉ミナトに聞かれてしまう。それは春雷のような、二人の運命を変える出会いとなる--。