極東国の南に位置する小さな孤島。そこには「花女(はなめ)」と呼ばれる、花の名を持つ少女たちが住んでいた。 彼女たちの身体からは芳しい香りを持つ特殊な精油が抽出され、様々な効能から極東国では非常に重宝されている。 「花女」のひとり“鈴蘭”は、自分だけが精油抽出のための“調香”に呼ばれないことを思い悩んで暮らしていた。 しかし、そこには彼女に明かされていない大きな秘密と残酷な運命があり―――。
和風ファンタジー史劇、開幕!