漆黒の羽とマスクを身にまとい、〈私〉たちは地上に降り立つ。自然を汚した生き物を滅ぼし、美しい世界を取り戻すために。けれど〈私〉は任務失敗により命を落としかける。救ってくれたのは、討伐対象の生き物だった――。絶望の中で絆が紡がれるポストアポカリプス読切「ノアのカラス」を含む、光の後ろで羽を広げる美しき影を描いた7篇を収録。『宵にほころぶ 大峯鶴次作品集』と同時刊行。