昭和20年8月15日、歴史が動いた。その裏側には苛烈な政治闘争と、軍部クーデターの影が潜んでいた。ポツダム宣言をめぐる降伏派と抗戦派の激突、原爆、ソ連参戦、そして昭和天皇の決断。誰もが知る終戦のドラマを、星野之宣が全く新しい視点で描く。幕末から連なる軍部の独立と天皇の関係を紡ぎ出し、現代に問いかける歴史叙事詩。