何気ない日常の中に潜む、心揺さぶる物語たち。「うみべのストーブ」では別れの記憶が波音に消え、「雪子の夏」では幻想的な雪女との出会いが胸を焦がす。「雪を抱く」が語るのは、女性たちの身体と心に刻まれる物語。どの作品も、生活に根ざしたリアルと幻想が絶妙に絡み合う。新星・大白小蟹が紡ぐ初の短編集。