人は死の七日前、天使から’黒い手紙’を受け取る。この世界では、病気や事故ではなく、あらかじめ定められた日に’消滅’することが死だった。ごく普通の少年・ルシのもとにも、その手紙が届く。唯一の友であるトサとの時間を噛み締めながら残された日々を過ごす。しかし迎えた消滅の日、儀式を終えて命を手放すはずだったルシは――生きていた。’生き延びた者’をきっかけに、人間と天使が交わるはずのなかった世界の均衡が静かに揺らぎはじめる…。イタリア漫画家が描く、生と死の理をめぐる衝撃のダークファンタジー、開幕!!