「舞台に上がるのは、理想のかっこいい女の子――」
百瀬天花(ももせ・てんか)・高校1年生。
学校の成績がよくて、ビジュアル最強、ダンス部では1年生ながらセンターに立つ。
天花が誰にも羨ましがられる存在=ガールクラッシュ(女子が憧れるかっこいい女子)になったきっかけは、小学生の頃。
母親が不倫して、相手の男と一緒に失踪したのがクラスで噂になってしまい、ハブられていた天花は、いつも一人で行動していた。
そんな折、クラスメイトの湊晴海(みなと・はるみ)くんが、声をかけてくれた。
人気者の晴海は、天花の家庭環境など気にせず、フラットに付き合ってくれる。
天花はいつしか、その優しさに惹かれ、次第に晴海が好きになっていく…。
そこからは勉強も、部活も、すべて一生懸命やって、中学では彼女も人気者に。
そしてパーフェクトに成長した天花だったが、恋にだけは奥手で、晴海に思いを伝えられずにいた――。
高校生になって、ダンス部として文化祭が近づいてくるなか、天花は、部活の仲間と屋上へダンスの練習へ向かう。
その途中で出会ったのは、地味でパッとしない、佐藤恵梨杏(さとう・えりあん)だった
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