研究者の父親が行方不明となり、母子家庭で育った段上ヒロミ(だんじょうひろみ)は 受験を目前に控えた高校生。 冷房設備の整った予備校で勉強に励む学生らを羨ましそうに見つめながら、良い大学に入り、良い職に就き、少しでも母に楽をさせたいと思っていた。 ある日、キレた男に突然ナイフで襲われたヒロミだったが……。