西荻窪にある「九十九商店」。そこは、かつて人に裏切られた経験から誰も信用できなくなった男・史と、文房具「水滴」の付喪神である少年・ましろが経営する骨董品店。この店には、’曰く付き’の品ばかり持ち込まれて……?ましろの「骨董品の’記憶’を視る能力」で二人は来店する人々の悩みを解決する――。ちょっぴり不思議で心あたたまるアンティークの世界へようこそ。