「お願い。私が間違っているのなら、今ここで宮嶺が止めて。」僕の恋人、寄河景──誰もが憧れる完璧なカリスマ少女。だが彼女は、自ら手を下さず150人以上を自殺に追い込む自殺教唆ゲーム、『青い蝶』の主催者だった。唯一その秘密を知る幼馴染みの僕は、小学生の頃に’ヒーローになる’と誓った約束に導かれ、彼女を守ろうと決意する。僕は何度も想像した。もし彼女の才能が正しい方向に使われていたら──と。しかし、景の闇は深く、その背後にはふたりの過去と因果が絡み合っていた。モラルと愛情の間で揺れる心が、やがて誰も予想できない結末を引き寄せていく──。