わけもなく笑顔を向けてくる彼のことが、苦手だった。人との関わり合いを避け生きてきた高校生の湊、誰からも好かれそつなく生きてきたコンビニ店員、宝栄。コンビニ裏の駐車場で出会った二人は、休憩時間の時だけ会話を交わす程度の仲だった。仲良くなりたいと言う宝栄に対し苦手意識を持つ湊だったが、ある時大きな転機が訪れる。これは友情なのか、それとも…純粋で不器用で歪な関係が始まった。