皇帝と結婚し、皇后となった姉。だが皇帝と愛人によって無実の罪を着せられ、一族全員処刑されてしまう。
「私だったら……私が皇后だったら騙されたりしなかったのに」
生々しい記憶が脳裏に焼き付くなか、皇后の妹・パトリツィアが目を覚ますと、そこはなんと、皇帝と姉が結婚する《前》の世界だった。
「あの惨劇を知るものは自分しかいない」そう悟った彼女は、姉に代わり今度は自らが皇后候補になることを決意する。
選抜に落ちて皇后にならなければ、呪われた運命から逃れられるはず――そう思っていたけれど……。
今度こそ、呪われた運命から逃れることはできるのか? 爽快な復讐劇が、今幕を開ける!